長野県議会議員

特別師弟対談:柳田清二氏(佐久市長)×小山仁志(長野県議会議員)

ーー 来たる改選期を前に、引き続き県会議員として挑戦の意志を表明した小山県議。かつて小山県議が9年間秘書を務め、今も師と仰ぐのが柳田清二佐久市長です。県議会議員経験者の両氏に、小山県議の一期4年間を振り返りながら県議会議員の役割、これからの議員のあるべき姿を語っていただきました。ーー

 

今まで誰もやっていない新しい論点を見出す

柳田:議員の役割とは、まず論点を整理し、今までにない新しい論点を見出すことであると思っています。「そういう視点はあまりなかった」という切り口を見つけ出すこと。
例えば私は佐久市の場合、平成の30年はどういうものだったかというよく語られる論点を、佐久市にとっての30年間という切り口で考えた。この30年は高速交通網が劇的に進化し、佐久が非常に近代化した。すると次の30年間は何をするかと考えると、利用の時代になってくる。作る30年と使う30年、使うことを考えましょうと地域に振りまく。新たなスタートを切りましょうと市民に呼びかけていくんです。そうすることで、色々な人が色々な提案をしてくれるようになる。新しい論点を投げることによって、その論点が価値のあるものだと、それに対して違う意見が出てきたり、肯定する人、やや修正する人などが出て、社会的な論点にすることができる。
小山議員の場合は「産後うつ」と「虐待」のつながりを県会で投げかけたことでその役割を果たせたのではないかと思う。小山議員自身はどう考えているのかな。
小山:産後ケアについては、県議会の議場で初めて投げかけたという自負はあります。
産後ケアへの理解や取り組みは、市町村によってばらつきが大きかったのですが、県が先導役となって市町村との連携、協働を図りながら全県に産後ケア体制を構築していくという流れが出来てきています。行政に対し新しい取り組みを促したり、議会が社会課題を提起して解決への一歩を踏み出していくきっかけ作りも大切だと思います。
そこで留意すべきは、住民に言われたからと言って単にあれ欲しい、これして欲しいとねだるだけではなく、ニーズに対する確かな根拠を示しながら、提言の実現を迫っていく事だと考えます。市長は、社会課題を見つけるために日頃から心がけていることはありますか?
柳田:いろんな人に意見を聞くことだね。議論に強くなると言うのは、自分の聞きたい話だけを聞いていてはダメ。自分に都合の悪い情報も集めないとロジックとしては組み立てが弱くなってしまう。行政には行政の言い分があるので、それは認めた上で盲点を指摘することが大事だと思う。県議としては行政の言い分も承知して対話することはできたと思う?
小山:行政側の言い分や事情についても当然、耳を傾けることは重要です。そこで自分自身が「納得が出来るかどうか」のものさしをしっかりと備えている事が議員の資質としては重要だと思っています。行政側の主張や言い分も確認しますが、単純に出来ない理由の主張や羅列でないか、住民目線での打開策を見出せないかを見極めつつ、行政側と議論をしていけるようになりたいです。それが良い意味での緊張関係であると考えます。
 

地方議会はやや野党的であるべき

柳田:職員との日常的な人間関係は作れているの?例えば呼んで話をする、出向いて話をすることはできている?
小山:行政側とは決してなれ合いでない距離感を保ちながらの人間関係を目指しています。実際に執行機関の話を聞くことは、発見が多くあり、行政の皆さまから受けるレクチャーの時間も、私たちにとっては貴重です。 ただし、一般質問等の際はできるだけ行わず、自分自身での調査や取材を中心にした論拠立てを心がけています。執行機関側の資料、情報、レクチャーのみに頼ると、行政側に都合の良い妥協の方向に導かれる事になりかねません。 議会は議事機関ですから、議場での議論で妥協の方向に導かれることが無いように気をつけたいと思っています。
柳田:それは気にせずやったほうがいいんじゃないかな。向こうの立場、向こうがやっていることをあらかじめ承知しておくというのは、ロジックとして強いと思う。議場での質問は知らないことを聞く場ではなく、お互いが言うことを予定調和で承知しているもの。その中で指摘がでてくるのが大事。穏便にやろうとするということに関しては遠慮せずに闘志を燃やした方がいい。議会はやや野党的である方がいいから。
小山:一般質問や委員会での質問においては、住民ニーズや根拠を踏まえて「こうすべきだ」という主張や提言を織り込んでいく事を心がけてきました。そして公式の場で、いかに求める「言質をとるか」(答弁を引き出せるか) が重要な役割であると考えています。議論の中で、理詰めで答弁を引き出す事が出来れば理想的です。
例えば、先般の健康福祉委員会では、人材育成や多様な働き方等に積極的に取り組む介護や福祉事業所に対する認証制度(信州ふくにん)のあり方、検索サイトのあり方等について、他県の先進事例との比較を交え、具体的改善点を指摘し、改善の必要性について認めていただく答弁を得ました。指摘事項にしっかり対応しているのか更にチェックし、精度を上げていって頂く、 こうしたサイクルも大切にしています。
私が柳田市長(県議時代)に叩き込まれたのは、地方議会では与党も野党も無いという事です。首長も、議員も住民から選出された二元代表制という仕組みの意義をしっかり踏まえた活動を肝に銘じています。 そして、首長と議員が選挙において貸し借りの関係を持つべきでないという事を柳田市長(県議 時代) が力説され、実践されていた事が大変印象に残っています。
柳田:選挙で世話になって議員になると、世話になった人に言われたからやらなきゃという関係になってしまう。人は世話になった人には牙を向けられない。人としては健全なのだけれど、議員としてはやるべきことが縛られてしまう。価値を見出せないことに対しても要求に答えないといけなくなってしまうからね。
小山:様々な面で、健全な緊張関係を構築していく心がけが地方議会では不可欠ですね。そして、議決した事に対してはしっかりと説明できるよう責任を果たすこと、そのためには議決に至るプロセスも大切にしなければなりません。議決権というものは実はとんでもなく大きな権限です。単なる丸のみなのか、しっかりとした裏付けをとったのか、納得いただける議論のプロセスを構築していかなければなりません。それが二元代表制の一翼を担っている議事機関に求められるチェック機能であり県民に納得いただく為の前提になると考えます。
 一方で、市議時代と比べると、県議会は議員間討議というものがやや停滞していると感じます。活発な議員間討議というものについても考えていきたいです。
柳田:議決したことに対する説明責任を丁寧に行なっていくことで住民との信頼関係が築かれていくからね。
 

リーダーシップを取って地域の要望を伝えたい

小山:県庁への地域課題の要望活動については、政党籍を振りかざすのではなく、地域の熱意をお届けする幅広い連携を生み出していく主体的な役割も果たしていきたいです。県政では政党云々というよりも、幅広い地域要望やその熱意の合意形成が出来ているか一体感の醸成のような事が大切だと感じました。幅広く党派を超えた地域の思いを県庁に届けていくリーダー的役割を果たしたいです。
柳田:先日、高校の教室が殺人的に寒いというツイートがあった。長野県は今高校再編をやっているので再編後にはしっかりやるとは思うが、高等学校の施設整備は置き去りになっている。このことについては、ぜひ発言、行動をしてもらいたい。小さな声でも大切な声がある。そういうものをきめ細やかにやっていってもらいたい。私の知っている県議の中で小山議員の発言はAクラスだと思っているからね。 今後具体的に今の県政でこうしたい、変えたいというものはあるのかな。
小山:未来の宝である子どもたちが、生まれた環境によって可能性やライフチャンスが閉ざされることのない社会の構築に力を入れたいと思っています。任期後半の2年間は広報委員を務めさせて頂き、議場見学やこんにちは県議会も担当させて頂きました。議場見学での子どもたちの熱心な眼差しが忘れられません。地元小学校のまちゼミも4年間行ってきましたが、子どもの視点、発想力には、はっとさせられる気付きがあります。広報委員会での大学生との意見交換会では、現代はシルバー民主主義といった課題提起・指摘もありました。幅広い世代との対話のチャンネルを更に広げていきたいと考えます。
 

誠実に丁寧に住民の暮らしと向き合う

柳田:社会の中で自分たちが疑問に思うことに対して行動を起こし、身近な問題を解決することが主権者教育。小山議員はツイッターでなるほどと思って行動したことはある?行動できる人は2%だと言われているんだよ。指摘は議場だけではない。職員に相談する、指摘をするというのも大事だね。職員はより良き長野を作ろうという思いはあるんです。本当に困っている人のためにはこの状態じゃいけないなと思うと変えていく。職員のやる気、問題意識を掻き立てていくのも必要だね。
小山:議場だけでなく、日常の活動の中で行政機関に指摘を行うことも健全な緊張関係を生み出していく上で大切です。冒頭にも話題に上がった新しい視点や、気付かれていない、見逃されている課題等について、根拠を持ってしっかりと届けていく活動を基盤にしていきます。その基本となるのが、まさに対話と現場であり、そして、現代はツイッター等のSNSにも大きなヒントが隠されていることもあります。市議の頃から定期的なオープンミーティングも開催してきました。貪欲にニーズや課題を拾っていく姿勢を心掛けていきたいです。
柳田:市民の方から佐久平駅前の横断歩道が暗いという意見があって、小山議員が陳情書を出したことで平成31年に改善方向で検討することになった。県議に言うことにより社会が変わったと言う一例だよね。県に対しても行政の盲点を指摘するような取り組みを重ねて欲しい。
そして、たった一人でもやるという自分の覚悟を持っていてほしい。そして住民がみんなで出す答えは正しいと思う。県議選も正しい答えが出ます。それを信じてやってほしい。
小山:政治が官僚化していないか、自らを脚下照顧していきたいです。少数でも本気で新しい進路を切り拓いていくような覚悟を持った人材が、いつの時代も政治には不可欠です。地域で暮らす住民の一人ひとりに立ち返り、立場に立てるような想像力を大切にしなければなりません。住民の心の只中に入り込んでいくような感覚です。そのためには、 誠実に丁寧に住民の暮らしと向き合う姿勢が求められます。 確かな時代認識と共に新しい潮流を生み出していくそんな議員像を目指して取り組んでいきます。
 

文・三石あずさ 写真・小林泰
 

特別師弟対談:
柳田清二氏(佐久市長)×小山仁志(長野県議会議員)

ーー 来たる改選期を前に、引き続き県会議員として挑戦の意志を表明した小山県議。かつて小山県議が9年間秘書を務め、今も師と仰ぐのが柳田清二佐久市長です。県議会議員経験者の両氏に、小山県議の一期4年間を振り返りながら県議会議員の役割、これからの議員のあるべき姿を語っていただきました。ーー

 

今まで誰もやっていない新しい論点を見出す

柳田:議員の役割とは、まず論点を整理し、今までにない新しい論点を見出すことであると思っています。「そういう視点はあまりなかった」という切り口を見つけ出すこと。
例えば私は佐久市の場合、平成の30年はどういうものだったかというよく語られる論点を、佐久市にとっての30年間という切り口で考えた。この30年は高速交通網が劇的に進化し、佐久が非常に近代化した。すると次の30年間は何をするかと考えると、利用の時代になってくる。作る30年と使う30年、使うことを考えましょうと地域に振りまく。新たなスタートを切りましょうと市民に呼びかけていくんです。そうすることで、色々な人が色々な提案をしてくれるようになる。新しい論点を投げることによって、その論点が価値のあるものだと、それに対して違う意見が出てきたり、肯定する人、やや修正する人などが出て、社会的な論点にすることができる。
小山議員の場合は「産後うつ」と「虐待」のつながりを県会で投げかけたことでその役割を果たせたのではないかと思う。小山議員自身はどう考えているのかな。
小山:産後ケアについては、県議会の議場で初めて投げかけたという自負はあります。
産後ケアへの理解や取り組みは、市町村によってばらつきが大きかったのですが、県が先導役となって市町村との連携、協働を図りながら全県に産後ケア体制を構築していくという流れが出来てきています。行政に対し新しい取り組みを促したり、議会が社会課題を提起して解決への一歩を踏み出していくきっかけ作りも大切だと思います。
そこで留意すべきは、住民に言われたからと言って単にあれ欲しい、これして欲しいとねだるだけではなく、ニーズに対する確かな根拠を示しながら、提言の実現を迫っていく事だと考えます。市長は、社会課題を見つけるために日頃から心がけていることはありますか?
柳田:いろんな人に意見を聞くことだね。議論に強くなると言うのは、自分の聞きたい話だけを聞いていてはダメ。自分に都合の悪い情報も集めないとロジックとしては組み立てが弱くなってしまう。行政には行政の言い分があるので、それは認めた上で盲点を指摘することが大事だと思う。県議としては行政の言い分も承知して対話することはできたと思う?
小山:行政側の言い分や事情についても当然、耳を傾けることは重要です。そこで自分自身が「納得が出来るかどうか」のものさしをしっかりと備えている事が議員の資質としては重要だと思っています。行政側の主張や言い分も確認しますが、単純に出来ない理由の主張や羅列でないか、住民目線での打開策を見出せないかを見極めつつ、行政側と議論をしていけるようになりたいです。それが良い意味での緊張関係であると考えます。
 

地方議会はやや野党的であるべき

柳田:職員との日常的な人間関係は作れているの?例えば呼んで話をする、出向いて話をすることはできている?
小山:行政側とは決してなれ合いでない距離感を保ちながらの人間関係を目指しています。実際に執行機関の話を聞くことは、発見が多くあり、行政の皆さまから受けるレクチャーの時間も、私たちにとっては貴重です。 ただし、一般質問等の際はできるだけ行わず、自分自身での調査や取材を中心にした論拠立てを心がけています。執行機関側の資料、情報、レクチャーのみに頼ると、行政側に都合の良い妥協の方向に導かれる事になりかねません。 議会は議事機関ですから、議場での議論で妥協の方向に導かれることが無いように気をつけたいと思っています。
柳田:それは気にせずやったほうがいいんじゃないかな。向こうの立場、向こうがやっていることをあらかじめ承知しておくというのは、ロジックとして強いと思う。議場での質問は知らないことを聞く場ではなく、お互いが言うことを予定調和で承知しているもの。その中で指摘がでてくるのが大事。穏便にやろうとするということに関しては遠慮せずに闘志を燃やした方がいい。議会はやや野党的である方がいいから。
小山:一般質問や委員会での質問においては、住民ニーズや根拠を踏まえて「こうすべきだ」という主張や提言を織り込んでいく事を心がけてきました。そして公式の場で、いかに求める「言質をとるか」(答弁を引き出せるか) が重要な役割であると考えています。議論の中で、理詰めで答弁を引き出す事が出来れば理想的です。
例えば、先般の健康福祉委員会では、人材育成や多様な働き方等に積極的に取り組む介護や福祉事業所に対する認証制度(信州ふくにん)のあり方、検索サイトのあり方等について、他県の先進事例との比較を交え、具体的改善点を指摘し、改善の必要性について認めていただく答弁を得ました。指摘事項にしっかり対応しているのか更にチェックし、精度を上げていって頂く、 こうしたサイクルも大切にしています。
私が柳田市長(県議時代)に叩き込まれたのは、地方議会では与党も野党も無いという事です。首長も、議員も住民から選出された二元代表制という仕組みの意義をしっかり踏まえた活動を肝に銘じています。 そして、首長と議員が選挙において貸し借りの関係を持つべきでないという事を柳田市長(県議 時代) が力説され、実践されていた事が大変印象に残っています。
柳田:選挙で世話になって議員になると、世話になった人に言われたからやらなきゃという関係になってしまう。人は世話になった人には牙を向けられない。人としては健全なのだけれど、議員としてはやるべきことが縛られてしまう。価値を見出せないことに対しても要求に答えないといけなくなってしまうからね。
小山:様々な面で、健全な緊張関係を構築していく心がけが地方議会では不可欠ですね。そして、議決した事に対してはしっかりと説明できるよう責任を果たすこと、そのためには議決に至るプロセスも大切にしなければなりません。議決権というものは実はとんでもなく大きな権限です。単なる丸のみなのか、しっかりとした裏付けをとったのか、納得いただける議論のプロセスを構築していかなければなりません。それが二元代表制の一翼を担っている議事機関に求められるチェック機能であり県民に納得いただく為の前提になると考えます。
 一方で、市議時代と比べると、県議会は議員間討議というものがやや停滞していると感じます。活発な議員間討議というものについても考えていきたいです。
柳田:議決したことに対する説明責任を丁寧に行なっていくことで住民との信頼関係が築かれていくからね。
 

リーダーシップを取って地域の要望を伝えたい

小山:県庁への地域課題の要望活動については、政党籍を振りかざすのではなく、地域の熱意をお届けする幅広い連携を生み出していく主体的な役割も果たしていきたいです。県政では政党云々というよりも、幅広い地域要望やその熱意の合意形成が出来ているか一体感の醸成のような事が大切だと感じました。幅広く党派を超えた地域の思いを県庁に届けていくリーダー的役割を果たしたいです。
柳田:先日、高校の教室が殺人的に寒いというツイートがあった。長野県は今高校再編をやっているので再編後にはしっかりやるとは思うが、高等学校の施設整備は置き去りになっている。このことについては、ぜひ発言、行動をしてもらいたい。小さな声でも大切な声がある。そういうものをきめ細やかにやっていってもらいたい。私の知っている県議の中で小山議員の発言はAクラスだと思っているからね。 今後具体的に今の県政でこうしたい、変えたいというものはあるのかな。
小山:未来の宝である子どもたちが、生まれた環境によって可能性やライフチャンスが閉ざされることのない社会の構築に力を入れたいと思っています。任期後半の2年間は広報委員を務めさせて頂き、議場見学やこんにちは県議会も担当させて頂きました。議場見学での子どもたちの熱心な眼差しが忘れられません。地元小学校のまちゼミも4年間行ってきましたが、子どもの視点、発想力には、はっとさせられる気付きがあります。広報委員会での大学生との意見交換会では、現代はシルバー民主主義といった課題提起・指摘もありました。幅広い世代との対話のチャンネルを更に広げていきたいと考えます。
 

誠実に丁寧に住民の暮らしと向き合う

柳田:社会の中で自分たちが疑問に思うことに対して行動を起こし、身近な問題を解決することが主権者教育。小山議員はツイッターでなるほどと思って行動したことはある?行動できる人は2%だと言われているんだよ。指摘は議場だけではない。職員に相談する、指摘をするというのも大事だね。職員はより良き長野を作ろうという思いはあるんです。本当に困っている人のためにはこの状態じゃいけないなと思うと変えていく。職員のやる気、問題意識を掻き立てていくのも必要だね。
小山:議場だけでなく、日常の活動の中で行政機関に指摘を行うことも健全な緊張関係を生み出していく上で大切です。冒頭にも話題に上がった新しい視点や、気付かれていない、見逃されている課題等について、根拠を持ってしっかりと届けていく活動を基盤にしていきます。その基本となるのが、まさに対話と現場であり、そして、現代はツイッター等のSNSにも大きなヒントが隠されていることもあります。市議の頃から定期的なオープンミーティングも開催してきました。貪欲にニーズや課題を拾っていく姿勢を心掛けていきたいです。
柳田:市民の方から佐久平駅前の横断歩道が暗いという意見があって、小山議員が陳情書を出したことで平成31年に改善方向で検討することになった。県議に言うことにより社会が変わったと言う一例だよね。県に対しても行政の盲点を指摘するような取り組みを重ねて欲しい。
そして、たった一人でもやるという自分の覚悟を持っていてほしい。そして住民がみんなで出す答えは正しいと思う。県議選も正しい答えが出ます。それを信じてやってほしい。
小山:政治が官僚化していないか、自らを脚下照顧していきたいです。少数でも本気で新しい進路を切り拓いていくような覚悟を持った人材が、いつの時代も政治には不可欠です。地域で暮らす住民の一人ひとりに立ち返り、立場に立てるような想像力を大切にしなければなりません。住民の心の只中に入り込んでいくような感覚です。そのためには、 誠実に丁寧に住民の暮らしと向き合う姿勢が求められます。 確かな時代認識と共に新しい潮流を生み出していくそんな議員像を目指して取り組んでいきます。
 
 
 
文・三石あずさ 写真・小林泰
 

佐久市長